2021年11月7日にふいごまつりを実施いたしました。
ふいごまつりとは
ふいごまつりは鍛冶屋などの神様が祭られた金山神社で行われる、火の神様に安全を祈願する行事です。
ふいごまつりの詳細についてはこちらの投稿に書いてます。
与板では何年か前までふいごまつりの日付近で古式鍛錬を行っておりましたが、諸事情により中止となりました。その後金山神社もなくなってしまいました。
そこで焔伝会(焔伝会)というグループを結成し、ふいご祭りの復活に向け活動していました。
ふいご祭りの実施
これまで5, 6回の練習をこなし、ふいご祭り当日が平日のため、その前日の2021年11月7日にふいご祭りを実施しました。
場所は与板の水野鉋製作所の隣で執り行われました。
古式鍛錬に先立ち、焔伝会の3人で、元々金山神社があったところにお参りに行ってきました。
かなり先のことになるかと思いますが、いずれ小さな金山神社を再建出来たらなとも思っています。
会場に戻り、火起こしを始めました。
ふいご祭りの日なので、火が起こる場所に風を送るための道具である”ふいご”を使ってみることにしました。
ふいごは箱内部に設置された板を前後させることにより風を送る道具です。
初めて使う道具なので、苦戦しましたが、何とか火をおこすことができました。
今回古式鍛錬で作ったのは鉋です。
金床の横に座り、鍛錬の指揮をする横座と、大鎚を振る先手2名で今回の古式鍛錬は行われます。
いつも通りに鉋を作った後、仕上げを掛けていないので使えないですが、一応焼き入れも行いました。
出来上がった鉋がこちらです。
最後に集まっていただいた方々と記念撮影を行いました。
初めてのふいご祭りを終えて
今回初めてふいご祭りを行いましたが、ここまでいろいろな方々の支えがあり実施することができました。
はじめは大鎚すらなく、廃業した鍛冶屋さんから大切な大鎚を頂きました。
ふいごまつりなのにふいごを持っていないため、小森小鉋製作所からふいごをお借りさせていただきました。
金床も自分たちで納得するものを作ろうとドラム缶を加工して金床を埋め込み、土で固めたりもしました。
今年は刃物造り自体にこだわるよりも、実施するための準備に多くの時間をかけることになってしまいました。
今回のふいご祭りを通していろいろな方々からご意見を頂きましたので、来年また腕を上げてふいご祭りを実施できるよう頑張ってまいります。