本年もよろしくお願いいたします。

2021年は多くの方々にお世話になりました。

削ろう会亀岡大会に参加させていただいたり、鉋も何枚か購入していただけました。

削ろう会でいただいた注文は、先にいただいていた注文が終わっておらず、まだ着手できておりません。

恐らく2月か3月には終わりますので、それまで今しばらくお待ちいただきますようよろしくお願いいたします。

本年もよろしくお願いいたします。

与板の仕事始め

鍛冶屋さんは仕事始めに剣や鎌を作るという話をどこかで聞いたことがあり、与板でも小林のみ製作所で作っていたと知りました。

与板ではどのようなものを仕事始めに作っていたのか気になり、小林さんのところにお邪魔してきました。

小林のみ製作所では仕事始めに剣と鎌をつくっていたということでした。

インターネット上の情報だと剣・鎌に加えて昔の蔵で使われていたL字の先端がさらに曲がった形の鍵(Googleで検索)を作っていたようですが、小林さんのところでは鍵は作っていないということでした。

小林さんは現在、剣・鎌は作っておらず、最後に作ったのは昭和だということでした。

与板ではほかに2年ほど前に廃業した渡徳工業さんでも作っていたとのことですので、またの機会に尋ねてみようかと思います。

与板の仕事始めは1月2日?

剣と鎌は仕事始めに作られていたと聞いていましたが、与板の仕事始めはいつだったのでしょうか?

小林さんによると1月2日の早朝に起き、仕事を始めていたようです。※剣と鎌を作っていないところは普通の仕事をしていたようです。

与板は密集した町であり、鍛冶屋さんが多くいたことから、仕事を始めた音が他の鍛冶屋にも聞こえ伝わり、誰が一番早く起きて仕事をしていたのかを自然と競うようになったようです。

中には1月2日の仕事始めに備えて早く就寝し、日が変わった直後に仕事を始めた鍛冶屋がいたり、さらには日が変わる前から仕事始めをしていた人もいるぐらいだったようです。

剣と鎌を作ってみました。

年明けの1/8に剣と鎌を作ってみました。

小林さんからお借りした剣と鎌を参考に、火造りしてみました。

茶色く錆びたものが小林さんが作ったもの。左側が剣。右側が鎌
左側の青いのが似鳥が火造りしたもの。

剣と鎌はともに鋼はついておらず、極軟鋼を曲げ伸ばしたものです。

剣には峰がありますが、これは折り曲げて作っているものです。そのため、裏面は谷状に凹んでいます。

剣と鎌は磨いて仕上げているという話を聞いたので、研磨で仕上げました。

以下の写真のようにできました。

似鳥作 剣と鎌

本来は工場の柱に打ち付けるそうなのですが、さすがに勝手に打ち付けるわけにもいかないので、そこらにあった薪を鉋掛けしてそこに打ち付けました。

来年はもう少しきれいに作れますように。。。