ふいごまつりの復活に向けて

ふいご祭りは毎年11月8日にある鍛冶に関係する神様をお祭りする日ですが、以前与板ではその一環としてふいごや大鎚を使って打刃物を作る古式鍛錬が行われていました。

以前のブログで、現在は祭り自体は実施されておらず、いずれ復活させたいなと書きましたが、この度復活に向けての活動が開始されました。

与板の中野鉋製作所で修行中の島田さんと、長岡の大工さんである安達さんの3人で新しい会を立ち上げ、ふいご祭りの復活を目指して活動しています。

左:島田さん、中央:安達さん、右:私、似鳥

会の名前は“焔伝会(ひでんかい)”!!

 新しく立ち上げた会の名前は焔伝会と書いて、“ひでんかい”と読みます。焔は某人気アニメ映画の主題歌として有名ですが、“ひ”とは読みません。長岡は火焔土器が出土したところで、焔の字を使いたいという意見がありました。また古式鍛錬のみでなく、いずれはたたら製鉄など火を使った古い技術を伝えていくということで秘伝会をもじった火伝会の案がありましたが、先の火焔土器の文字を入れようということで、“焔伝会”となりました。

古式鍛錬の練習

2021年3月28日、初めて3人でそろって鉋を作りました。まだ余裕がないためふいごは使わず送風機を使いましたが、何とか火造り(大鎚でおおよその形を作るところ)のところまで作ることができました。

3/28で作った鉋

大鎚の形がきれいでなく、叩き方も不安定であるため、表面はだいぶぼこぼこになってしまい、改善点がたくさん見つかりました。

使った設備

また今後はいろいろなところで披露することも考えておりますが、それには金床は運べるサイズであることが必須条件です。しかし上の写真の金床では大鎚で叩いたときに跳ねたり動いたりしてしまうので、技術だけじゃなく設備も改良していかなくてはなりません。

初披露に向けて

9月に開催予定の削ろう会の岩室ミニ大会での初披露を目指しています。(岩室のミニ大会自体がまだ正式決定されていません。)9月まではあと4か月ほどしかありませんので、なんとか時間を見つけながら人様に見せても恥ずかしくないレベルまでもっていこうかなと思っております。