今年度の補助金について

ずいぶん前に採択された補助金についての内容を説明するといいましたが、ずいぶん時間が経ってしまいました。

ここで説明していきたいと思います。

使用している補助金について

私が使用させていただいている補助金は以下の2つです。

・長岡市の「伝統工芸後継者育成支援事業補助金」(交付要綱)
・経済産業省の「伝統的工芸品産業支援補助金」(HP)

1つ目の長岡市の補助金は私の給与を補助してくれているもので、基本的に5年間補助されます。(1~3年目:15万円/月、4~5年目:10万円/月 長岡市の皆様ありがとうございます。生きていけます。)

2つ目の経済産業省の補助金は後継者育成に関する費用の2/3を補助してくれる補助金です。こちらは5年間の計画を立てますが、申請・採択は1年毎に行われます。

これまで1年目:採択、2年目:不採択、3年目:採択となりました。

この投稿では2つ目の経済産業省の補助金の使い道についてお知らせします。

経産省補助金の使い道

この補助金は後継者育成計画に基づき、備品・消耗品等に掛かった費用の2/3が補助されます。(残りは自腹です。)

ざっくりした計画は以下の通りです。

①鉋を毎月20枚製造する。
②鑿を1通り最後まで作り、製造方法を知る。
③鉞を伝統的な製法で1度作る。

使い道①:鉋を毎月20枚製造する。

鉋は詳細を別投稿に記載しますが、品質を上げるための練習です。

使い道②:鑿を1通り最後まで作り、製造方法を知る。

与板では鑿も伝統的工芸品に指定されており、主力製品の一つですが、こちらは鉋と違いほかに後継者が育成されていません。

このままでは技術が失われてしまうことから、似鳥が少しずつ練習しながら基本的な技術を習得する予定です。

私としても鑿が作れるようになった方が、作れる製品が広がるので良いかと考えました。

鉋を一丁前に作れるようになってから始めた方がいいという意見もよく聞きますが、鍛冶屋さんが皆さんご高齢であるので、なるべく早めに始めなくてはいけないと思いました。

使い道③:鉞を伝統的な製法で1度作る。

こちらは実施できるか怪しくなってきましたが、伝統的製法で鉞を作れればと思っています。。。

ここまでの補助金で準備できたもの

鉋用金型
鑿の首込み用金型
鉋用の地金
砥石(1000番から8000番まで)
砥石修正用ダイヤモンド砥石
燃料(コークスとガス)

このような備品・消耗品を購入いたしました。

今後は練習の様子を上げていこうと思います。