与板の大工道具卸商社である石弘さんからご注文を頂き、はじめて鉋を問屋さんに買っていただきました。
石弘さんは直接販売しておらずすべて小売業者を通してますので、もしどこかでお目にかかる機会があったら是非手に取って見ていただければ嬉しいです。
銘は初鳥と越鳥になりました。
初鳥(はつどり)
地金は極軟鋼、鋼はヤスキハガネの青紙1号で作りました。
初鳥と名付けたのは初めて問屋さんに買ってもらった私(似鳥)の鉋だったので、初めての「初」と似鳥の「鳥」を取って名付けました。
ちなみに何か意味はあるかと調べてみたら、インターネット辞典のWeblioでは「元旦の早朝にめざめて、威勢のよい声をあげる鶏」となっていました。
越鳥(えっちょう)
地金は半生(刃先側が生地、頭側が極軟鋼)、鋼は同じく青紙1号で作りました。
地金が生地と極軟鋼が合わさっているとはどうゆうことだと思われるかもしれませんが、生地が少なくなってきたので節約のために半分だけ生地をつかっているということです。
化粧的には頭の部分をセンで摺って痕を付けてます。
越鳥は越後と似鳥を合わせたものです。
こちらも意味を調べてみたら、クジャクの別名らしいです。
裏話
初めての注文だったので、気合を入れて作りました。
極軟鋼を使った鉋はこれまでも練習で作っていたのですが、半生(極軟鋼+生地)はそこまで多く作っていたわけではありませんでした。
生地は元々割れていたり、温度が低いときに叩くと割れてしまったりして、扱いが難しいです。
それを見越して越鳥(地金が半生)は注文の1.5倍ぐらい作ったのですが、何個もスコ(製品にならないもの)を出してしまい、結果的に注文の半分しか作ることができませんでした。。。
製造成功率は1/3ということになります。
さらなる修行が必要ですね。。。