木遊会の練習会がありました。

11/22, 23と与板を中心に鍛冶屋や大工、木が好きな人などで構成される木遊会と呼ばれる団体の練習会が新潟市の岩室地区で行われました。

活動としては鉋の薄削りの練習や、釿(ちょうな)や鉞(まさかり)の練習です。

鉋の薄削りの様子。削っているのは鍛冶屋の船弘さん。

削ろう会と呼ばれる全国規模の団体があり、その全国大会では鉋の薄削りの技術が競われています。最も薄いもので3μm(マイクロメートル)、1mmの千分の3の薄さで削った記録もあります。3μmはもちろん木が透けて見えます。

今回の練習会には与板の鍛冶屋さんである、船弘さん、小森さん、私の師匠である水野さんが参加され、そのほかにも全国でトップレベルの鉋台を製造している小吉屋さんなどが参加されました。少し話が外れますが鉋台を専門に製造している人も数少なくなっており後継者不足に悩まされています。

鉋台を作っている小吉屋さんも

今回は絵が描かれた木を薄削りし、絵を薄く削り取るという初めての試みが行われました。絵を描いたのは岩室の絵を描く団体(団体名存じ上げずすいません。。。)です。

以下がその動画です。

大変盛り上がりました!!

また個人的に作ろうと思っていたテーブルの板材を持っていき、釿(ちょうな)で端をはつってもらいました。※ちょうなで木を削ることを“はつる”といいます。釿で板材をはつると亀の甲羅のような模様が浮かび上がります。昔は丸太から角材にする際に釿が使用されていたようですが、今では意匠として使われることが多いようです。

以下が釿ではつってもらっている動画です。※私もやってみましたが全然うまく削れませんでした。

下の写真のように出来上がりました。とてもきれいでうれしいです。

釿ではつった面のようす
釿ではつった面

ちなみに私はこのようなイベントに初参加でいろいろな人と知り合うことができ、とても貴重な機会になりました。今後も積極的に参加していろいろ教えていただければなと思っています。